春らんまんの天龍峡♬
2020年4月5日そらさんぽ天龍峡からの春
2020年4月9日第十一回 天龍峡 俳句・短歌・川柳入選作品です。
ご入選された皆さまおめでとうございます。
俳句
特選
天高く天龍峡や紅染めて 北薗 敬
こや橋をうめつくしたり踊りの輪 窪田 政子
山百合の見下ろす崖の下に舟 細江 美幸
秀逸
遊歩道一人歩きに木の葉舞う 矢沢 いずみ
青空へ手を差し入れてりんご捥ぐ 貝田 日出夫
万緑や岩に突き立つ松と松 長沼 昌司
蝉の声峡の空から始まりぬ 石川 圭子
天龍の秋風醸す舟下り 園田 稔
佳作
落葉ふる天龍峡の水あをし 松井 ミナ
渡る風お下げも揺れる紅葉狩り 中村 尚
渓谷に谺かへして五月晴れ 坂口 秀子
万緑を映して碧き天龍峡 大城 朝子
夕昏の川面かすめ初燕 沢田 充子
船頭の汗飛び散るや川下り 岩井 壮介
紅葉が水面に映える天龍峡 吉澤 恵子
満天星の紅葉映える天龍峡 岡田 孝道
台風で遅れる鈍行にぎり飯 鈴木 正子
天龍の紅葉一枚旅しおり 鈴木 小百合
船を降り足湯と花を楽しめり 中原 政人
灯篭も空を見つめる大花火 中村 治樹
鰯雲連れ天龍を撫でる舟 小田 慶喜
ゆるやかに川を下るや夏つばめ 水野 結雅
まづ下流見て橋渡る谷若葉 宮嶋 良光
秋天の錦の中の飯田線 平田 文雄
秋映の色に誘われりんご狩り 愛子
せせらぎに心休まるりんごの湯 今村 まさな
短歌
特選
金婚の記念の旅の天龍峡二人で鳴らす幸福の鐘 岡田 孝道
秀逸
老松は流れ見おろす枝を張り龍角峯が永久に支えて 中嶋 長利
天竜の流れを囲む絶壁に岩間のつつじの彩のさやけき 牧田 許江
冬銀河眺め露天の湯煙に旅の心を浮かべてをりぬ 小田 慶喜
佳作
遊歩道足元紅く木の葉達行く道染めて秋のおもてなし 矢沢 いずみ
旅先にここを選んで良かったと時間が足りぬ天龍峡巡り 吉澤 恵子
漢詩風名前のついた峡谷の奇岩や淵は人格のよう 中村 暁代
春は若葉夏川風に秋紅葉天龍峡の冬で待たるる 中原 政人
朧なる天龍峡を下り行く舟の舳先の波を切る音 小田 龍聖
名にしおふ天竜下り楽しめば小唄の声が川面に響く 浅井 淑裕
川柳
特選
絶景にお国言葉が味を添え 岡田 孝道
秀逸
つつじ橋足ふるえるも目は感動 小川 正太郎
龍が天に昇るの見たいと動かぬ子 中原 政人
佳作
見上げれば染まる紅葉の龍角峯 山田 和彦
三本の電車見送り足湯舟 下岡 佑子
川風に吹かれて涼し足湯の子 窪田 進
ウォーキング四季の香りに包まれて 矢沢 いずみ
五千キロ離れた妻へ渓谷美 酒井 実
天然のミスト味わう天龍峡 幅 茂
天龍の力を賜ふ旅の宿 黒飛 義竹
大橋で寿ぐ令和をどり初め 猪口 和則
ユリノキに咲くや珍しチューリップ 原 知冨美
奥さんの名を呼ぶ「千代」と云う駅で 鈴木 正子
名水で妻よどこまで強くなる 前原 崇
手を握れ次には抱けと川下り 佐々木 民也
岩峰に鳴鶴刻む言霊や 宮澤 由季
ライン下り奇岩に見惚れ時忘れ 横手 敏夫
じぶんよりねんき入ったきゅうめいどういにたすけられ 横山 実恵
兄弟のやじきた道中川下り 軒口 輝男
めんどいな俳句書けとかわからない 西尾 菜桜
沢山のご応募ありがとうございました。
第十二回天龍峡 俳句・短歌・川柳も大募集しております。
応募締切8月31日(月)となっております。
皆さま、ふるってご応募くださいませ。お待ちしております
☆nami☆