小正月飾りが早くも飾られました
2018年11月24日濃霧の朝
2018年11月29日平成30年11月25日㈰天龍峡百年再生館において
第10回天龍峡詩歌募集の表彰式が行われました。
入選された方々おめでとうございます。
総応募数568点 うち俳句201点 短歌133点 川柳234点
ご応募どうもありがとうございました。
■俳句部門 林 悠司先生選 応募数201点
【特 選】
万緑をおしひらきつつ舟下る 長沼 昌司 (高森町)
銀輪を止めて足湯の花見かな 中村 尚 (長野県)
雲根によそおう照葉芙蓉峒 園田 稔 (山梨県)
【秀 逸】
出航の舟を見送る花吹雪 窪田 政子 (飯田市)
白南風や天龍峡の波がしら 石川 桂子 (愛知県)
迫り来る大パノラマの谷もみじ 亀井 千代像 (広島県)
満天星の花の鈴なる遊歩道 原 ちふみ (阿智村)
【佳 作】
幸福の鐘響かせば百合の咲く 小田中 準一 (千葉県)
あちこちで歓迎モード菊の花 矢沢いずみ (飯田市)
遊舟や心沸き立つ天龍峡 山野 大介 (大阪府)
天龍の流れ横切る天の川 岡田 孝道 (埼玉県)
白猿も仰ぎみたるや龍角峯 長田 和子 (飯田市)
天龍の霧の隠せる深き谷 細身 康子 (岐阜県)
蝉も又生き残りたし秘境駅 鈴木 正子 (愛知県)
天龍の山河知りたる夏燕 井上 信子 (兵庫県)
桜散る天竜下りの舟人に 廣川 孝彦 (京都府)
天高くかけ声も高く槌の音 平田 文康 (下条村)
春の川引き立て役の岩光る 山本 裕子 (松本市)
新緑や古稀の思い出天龍峡 本田 俊一郎 (愛知県)
天龍の櫓音を恋いて初燕 松澤 明季 (飯田市)
日に映える燃ゆる紅葉よ天龍峡 市川 素子 (神奈川県)
天龍の足湯に舞入る桜花 中川 進 (愛知県)
藤の花唐笠駅の上にさく 家永 珠里 (東京都)
秋霧や天龍の川エメラルド 臼井 由紀子 (滋賀県)
夏草に川辺を遊ぶうぐい哉 野村明祥 (福島県)
冬うらら天龍峡歩す一家族 米津 すえの (愛知県)
■短歌部門 応募数133点
【特 選】
恵那からの六十八の駅数え雲ひとつなし天龍峡 中村 斉 (岐阜県)
藤の実の下がる足湯に浸り居れば炬燵舟行く艪の音のして 木下みつき (飯田市)
温泉にしばしの刻をまどろめば舟より聞こゆ龍峡小唄 長沼 昌司 (高森町)
【秀 逸】
天竜川コタツ舟にて下り行く足湯の如く炭火温(ぬく)とい 吉川 博人 (高森町)
天龍の飛沫を浴びて舟下り一期一会の袖振り合いて 小田中 準一 (千葉県)
【佳 作】
新緑と若葉こみ合う景観の水青む天龍峡にカワセミ優し 中村 富代 (石川県)
つつじ橋川面をのぞけば秋の色あたり一面紅葉に染まる 矢沢 いずみ (飯田市)
「八才の頃か?父母と来て」と更地残りたる一本松に思う 乗倉 寿明 (飯田市)
りんご湯にちょんと泊まりし糸とんぼ童子の声に舞いし秋空 加藤 幸 (愛知県)
■川柳部門 応募数234点
【特 選】
観光客なまり言葉もご馳走に 窪田 政子 (飯田市)
天竜を下る時代は移りとも軋む櫂同じ 小林 大志 (千葉県)
【秀 逸】
天龍峡老いのこだまも若返り 鈴木 正子 (愛知県)
吊り橋が揺れて嬉しや手をつなぐ 岡田 孝道 (埼玉県)
豪快なトンビも主役舟下り 山田 作二郎 (愛知県)
遊歩道彩り豊か四季の路 矢沢 いずみ (飯田市)
【佳 作】
怪獣に会えると子らはラドンの湯 小田中 準一 (千葉県)
てんりゅうきょうおふねにゆられてゆうらりら 家永 賢誠 (東京都)
ほろ酔いで踊れば龍も虎になり 猪口 和則 (愛知県)
四季通じインスタ映えの天龍峡 南 和男 (神奈川県)
長道で130km歩き旅 竹内 優斗 (愛知県)
変顔の自撮りに笑う老いた母 兼松 久美子 (愛知県)
リンゴの湯次の電車が来るまでと 星野 潤之介 (東京都)
絵葉書や天龍にての文字踊る 梶 政幸 (千葉県)
真実を炯炯譚は見逃さず 幅 茂 (愛知県)
あまからぴんおいでなんしょのそばどころ 園田 稔 (山梨県)
気持ちいい少し多めの二百円 込山 和弘 (滋賀県)
■天龍峡ふれあい賞《天龍峡のお店や施設からの賞です。》
【尾曽写真館賞】
三代のひなの華やぎ写真館 窪田 政子 (飯田市)
【こや堂賞】
頑固者十の岩峯見てなごみ 柳谷 益弘 (静岡県)
【辻本屋賞】
秋風にのどかさわやか舟の旅 平田 文康 (下條村)
【天龍峡温泉交流館ご湯っくり賞】
表彰を頂き支し帰り癒しの湯にぬくまり帰るそばを戴き 木下 みつき (飯田市)
【天龍ライン下り賞】
ライン下り美事な景色と櫂さばき 横手 敏夫 (埼玉県)
【時路屋賞】
中華そば啜る眼鏡は曇るけど人情触れた心晴れやか 青山 順平 (愛知県)
【広庭農園賞】
雨にぬれりんごの涙今日もまた 斉藤 光夫 (埼玉県)
【フクザワ賞】
飯田線秘境六駅誰も居ぬアイヌのカネト氏測量小径 吉川 博人 (高森町)
【三輪楽雅堂賞】
てんりゅうきょうおふねにゆられてゆうらりら 家永 賢誠 (東京都)
【龍峡亭賞】
天龍峡忘れぬ味は鯉と恋 南 和男 (神奈川県)
【りんご足湯賞】
虫の声りんご足湯のBGM (岡山県)
入選された皆さまおめでとうございます!
2019年度の第11回天龍峡吟行の俳句・短歌・川柳の募集が
すでに始まっております。
締切は2019年8月31日(土)です。
四季折々の天龍峡をあなたの感性で
ぜひ詠んでください。
ご応募お待ちしております
(りゅうのひげ)