お正月にはまだ1ヵ月半も先、更に小正月はその半月先ですが・・

天龍峡観光案内所前には早くも小正月飾りが飾りつけられました

この小正月飾り作りは川路地区の住民が揃って伝統文化の継承と地域の親睦の為に行っています

寒さの増している小正月前を避けて、小春日和の11月の日曜日に行います

おじいちゃん、おばあちゃんから昔からの習わしを教えていただける絶好の機会

若い人だけのご家庭もご近所の方との交流も出来て地域の輪と親睦が深まります

《豊作の稲穂を表す餅花≫

臼と杵でお餅つきをして、お餅をのしてさいの目に切り、竹の枝に刺していきます

竹も笹の葉を落とし、枝先を切ってさいの目のお餅を刺しやすくします

こうして出来上がったものは「餅花」といって稲穂をあらわし、お米の豊作を祈ります

《豊作を祈る繭玉》

米粉を繭玉の形に整えます

繭玉は絹糸を繰るお蚕さまの繭の形です

この繭玉をビンカの枝に刺します

こちらもお蚕さまが元気に育って、良い繭を作ってくれますようにという祈りを形にしたもの

こうして農作業の主要なお米と繭の豊作を祈りの伝統は今も受け継がれています

農耕を大切にする心を忘れないでいきたいです

（c hara）